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(5) 主な効果
当該期間中16便がCNSルートを飛行した結果、飛行時間の短縮及び消費燃料の節減等は次のとおりとなった。

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通常の飛行経路に対し、平均19分、最大61分の飛行時間が短縮できた。通常の飛行経路に対し、平均5.800lbsの消費燃料が削減可能であった。
参考迄に、図2.4.1−6に、Burn−off Fuel(予定消費燃料)/Take−off Fuel(予定離陸燃料)に関する日別状況を示す。
その他特記事項として、上層風が弱いため、機体の揺れも少なく安全性及び快適性が向上した。
(6) ロシア極東空域における今後の動向
CNS/ATM Operational Demonstrationは、1996年12月14日ニューヨーク発便で正式に終了した。今後は国際航空路としてCNS/ATMルートがロシアAIP1にて公示し、国際航空に対し一般公開される予定である(1997年1月現在)。日本の航空便がロシア極東空域を飛行するにあたっては、日露航空協定における両国間の同意が必要となるが、1997年1月現在同意にまで至っていない。したがって、この問題が解決されるまで当該空域の飛行は困難と思われる。

 

1 AIP:Aeronautical Information Publication

 

 

 

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